*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
それに対し疑い眼で見下ろすと「業務命令」とどや顔され、顔は丸いけど尖った顎に下からアッパーをくらわす。

悔しいけど、もち腹の中で。


「皆には、まだマル秘だから。ま、どうせすぐバレるだろうけど」


「……お心遣いありがとうございます」


一昨日以来の鬼棒読みでお礼を言い、課長の真ん前の列の一番彼女に近い席に無表情で着く。

プランナールームは、全体を見渡せる中央奥の課長の席の前に、机が八つ合い向き合いで置かれた
形が三列配置されている。

チラッと右に視線を動かすと、課長がニヤニヤして私を見ていてカッチーン!

デスク下で右手を強く握り締める。

めちゃ楽しんでる。

課長いい年して子供みたいなとこあるんだよね。

やっぱ課長話は、信用出来ない。

先輩に会ったら絶対確認してやる。

私は、心の中で強くそう誓うのだった。
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