*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「姉さん何キレてるの? いい歳して大人げない」


「あん……副社長は、黙ってて下さい。私は、歳のこと言われるのが大嫌いなの」


先輩、更に爆弾投下。

だからって部下にキレる?

いくら上司だからって火付け役の先輩を無罪放免にして、部下に怒りの矛先向けるのは違いません?

……ヤバいよ、ヤバいよ。

お客様来ちゃう。


「おい綾瀬、教育不足か?」


「当然言ってます。でも今のは……。課長いい加減大人げないですよ。誰だって歳とりますし、年齢を重ねることでしか得られない魅力もあります。若いイコール魅力的なんて考え捨てて下さい。課長は、素敵に年齢を重ねてます。幾つになっても私の憧れの女性です。が、女性に年齢を持ち出すのは
ナンセンス。副社長も今後控えて頂けるようお願いします」


溜め息混じりの大西課長に反論後、正直な思いを一気に捲し立てた。


「ごめん、ほんの冗談で……」


「綾瀬っ……副社長わかってますよ。課長も綾瀬の言う通りですって。あーあ、眉間にシワ作って美人が台無し」


「うっさい大西、あんたはさっさと戻りな」


くっきり眉間に筋立てて出て行くよう顎でドアをさす濱田課長を、大西課長は笑ってなだめ続める。
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