*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「マジ行くのか?」


まさか! 課長いなくなるし、少し雲隠れするだけ。

そんな暇なんてないし。

その時ふいに先輩と目が合うけれど、即そらして大西課長の手をゆっくりほどいた。

そしてまた黙ってドアに向かう。

この時私は、何より傍観者でいる先輩の態度に苛つく以上に失望していた。

そんな先輩から少しでも早く離れたかった私を、大西課長はドアの前で再度引き止めてくる。
< 177 / 581 >

この作品をシェア

pagetop