*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
私は、慌てて挨拶しようと口を開くが、スッと目をそらされ、瞬時に胸が萎む気がした。


「……では、失礼します。楽しんで来て下さい。お疲れ様でした」


そして逃げるようにその場から立ち去りプランナールームに戻ると、濱田課長だけが残っていた。


珍しい…… 皆揃っていないとは。

まさか合コン?

今日は、お客様少なくて明日の準備はかどってたしね。

明日の挙式は午後からばかりの上に、私の担当のお客様はないからちょいと気楽だ。


「お疲れ。今から企画と食事なんだけど行ける?」


「……今日中に仕上げたい事が。少しだけなので気にせず行って下さい」


「……どうせ待たせてくれないし先行ってる。綾瀬が顔出すと奴ら喜ぶからさ、待ってるよ」


笑顔で課長を見送りパソコンを立ち上げると、制服のポケットからメール着信音が聞こえる。

開けると大西課長から。

……すぐ近くの居酒屋にいるそう。

八時半か……まずは、仕事仕事!
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