＊Dear……＊～ハイスペック男子と甘いLove Storyを～

今夜は、この秋一番の冷え込みと聞いたとおり、風が冷ややかな音を奏でながら街中を駆け抜けて行く。

花金の夜だからいつもより人波も多く、カップルはここぞとばかりに見せつけて羨ましい限り。

そう思うと、体感の寒さプラスαの寒さまで感じてしまう。

舗道脇で街を鮮やかに彩る黄色い葉も、ヒラヒラ踊りながら一方向に流れ行く。

きっとすぐに秋の光景は消え失せ、寒い冬景色に色を変えてしまうだろう。

その上、私の一番嫌いな白く無機質な雪景色が静かに近付くと思うと、せっかくあたたまった心も一気に冷え込んでくる。

まだひとりになりたくないな…… でもとても顔出す気力体力共にナッシング。