*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
それに絶対に風邪ひいた。

簡単に食べて薬飲んでさっさと寝るべし。

でも気持ちに歩く速度が伴わない。

ボーッとしながら重い足取りで最寄りのコンビニを目指す途中、家までの道程がやけに長く感じられた。

この表通りから少し入った閑静な住宅街のやや奥まった所に、私の住む二階建アパートはある。

会社まで歩いて行けるし、叔父の所有で超格安だから叔父の家に足を向けては寝られない。

やっと駅前のコンビニで買い物を終え、再び身を縮めながら家を目指す途中、右前方に四階建ての
白いオシャレなデザイナーズマンションが見えてくる。

帰り道に目にすると、無条件でホッとする私の憧れの家だ。
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