*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
冷たくて気持ちいい……

ずっとこのまま抱いていてほしい。

先輩の冷えた手と力強い温もりが心地よくて、乾いた唇が僅かに弧を描く。


「悪い、寝室入るよ」


先輩は、腕にグッと力を込め私を抱き上げると、爽やかなパステルグリーンのロールスクリーンを上げてベッドに私を下ろした。


「着替えた方がいいんだけど…… アイスノンとかある?」


「……たぶん、冷蔵庫に」


ぼんやりと先輩を見て答える私に丁寧に布団を掛けると、玄関を入ってすぐ右のキッチンの隣にある小さな冷蔵庫に歩いて行った。

そしてアイスノンを探し出し、戻ってくるとオデコに優しく当ててくれる。

先輩、スーツだ…… 仕事中に来てくれたの?
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