*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「……代わってやれたらいいのに」


頭をそうっと撫でながらのあまりに切実な声にふと泣きたい気分になり触れられるだけで胸がいっぱい。


「先に薬飲もう」


先輩は、素早く薬を準備し、僅かに開かれていた口の中に入れてくる。


「……ごめん」


そしてなぜかまた謝りを入れてきた。

私は、その意味が知りたくてうっすら目を開けると、驚くことに端正な顔が目の前に。

戸惑う隙さえ与えられないまますぐに唇は塞がれ一口分の水が入ってきた。

一瞬薬が喉に詰まるかと思ったけど、なんとか流し込めてホッとする。
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