*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
それと同時に働かぬ頭に更なる衝撃が走った。

なぜなら覆い被さったまま、彼女を見るような甘い色目遣いで見下ろされていたから。

もしもこの目で見つめた水を口にしたのなら、甘~い砂糖水と感じてしまいそうなほどに。

それほど甘々な瞳に射止められ、鼓動が耳に響くほど騒がしい。

耳からドキドキ音が漏れてこないか心配になるほどに。

そう……私の紅い頬と唇は、これ以上ないほどに燃え上がっている。

……なぜそんな目で見つめるの?

やめて…… 叶わぬ想い口にしてしまいそう。

唇に残された柔らかな感触と胸に波紋を呼ぶ陶酔感に酔いしれながら、捕らえられた瞳は釘付けのまま。

その熱い瞳には、再び炎が浮かび上がり、きっと誰もが恋の炎と認めそう。

熱い……お願い、これ以上見つめないで……

勘違いしそうになる。

この想い抑えきれなくなる。

それなのに逸らせない…… 逸らせないの。
< 211 / 581 >

この作品をシェア

pagetop