*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「ごめん。……病人に何言ってんだか。……トロトロのお粥作ったから食べよう。待ってて」


謝りながらオデコに冷たいタオルをのせかえると、重い空気を入れ替えるよう微笑み私の頭部に優しく触れて立ち上がる。

そしてすぐにお粥の準備をしてベッド下に座り込み食べさせようとしてくれる。

……もういいや、甘えよう!

余計なことは忘れて先輩との一時を楽しもう。

この単純さは、私の強み。

私が、また素直に雛鳥になると、先輩は少し緊張気味の表情から一転、ホッとして目尻と唇を緩める。
< 220 / 581 >

この作品をシェア

pagetop