*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「じゃあお休み。明日起きたら連絡して。あ、一度着替えた方がいい。……大丈夫? ……本当に?」


ポーッとしたまま二回頷くけれど、また疑い眼を向けられる。


「……着替え手伝うよ」


コクリ……!? 駄目! 絶対に無理っ。

顔を紅くして横にブンブン振ると、先輩はこの上なくニヤニヤしてスラックスに両手を入れている。


「俺、病人に手出しするほどモラルに欠けてない……って言い切れないか」


……口移しのこと?

あれは、人命救助ということで。

でもこの先私だけにして……。

私だけを見つめてほしいから。

私にだけ触れてほしいから。
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