*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「美愛ちゃん?」


「……ごめん」


一言だけ謝り、ベッド脇の携帯を手に取り、類に"話したいことあるから会える日教えて"と即送信。


「した。……別れてくる」


私の言葉に先輩は、太陽のような笑顔を浮かべる。

そう、新たな始まりを感じさせる朝陽のように清々しい笑顔を……。

その笑顔に私の細胞全てがリセットされ、新たな勇気が湧いてくる。


「頑張れ! よし、その後祝賀会だ。いつか決まったら教えて。あ~っスッキリした! 涼子さんも安心するよ。……きっと海もね。あいつ美愛ちゃんのこと本気で心配してるから」


海斗先輩の名を出すと、またまた意味深な目で笑う。

……めっちゃ気になる。


「……先輩、私のこと何か言ってた? 帰国後会った?」


「……特には。まだ会ってない。帰国前に一緒に出張って事と、俺がちょい美愛ちゃんの近況話したくらい。仕事中だったし。ただマジ心配してた」
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