＊Dear……＊～ハイスペック男子と甘いLove Storyを～

プランナールームに戻ると、残っているのは課長と数人のみ。

もうすぐ八時か……一応病み上がりだし、メイキング観たいから早く切り上げたいけれど、松岡君がパソコンを見たまま挨拶してくるってことは急ぎの仕事だ。

彼には、私のせいで連日負担掛けてしまい申し訳ない。


｢何か手伝うよ｣


｢もう終わりますから。病み上がりのチーフは、さっさと帰って下さい。ですよね？ 課長｣


｢その通り。明日は、松岡休みの分、綾瀬に休まれちゃ困る。はよ帰んな。無理して今日終らせる仕事ないよね？ まだ私もいるから大丈夫｣


｢明日は、朝一から約束あるんで元気に出勤願います。お疲れ様でした｣


相変わらず可愛いげない口調ではあるが、彼なりに精一杯気遣ってくれてるんだよね。

素直に帰るとするか。