*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「外で待ち伏せしてると面倒だし少し待つ?」


顎で無人のサロンを差しながら歩き出す課長に続き、サロン手前の廊下に置かれた自販機前のお洒落なアンティーク風猫脚の長椅子に並んで腰掛ける。


「今更だけど、昔あんた達付き合うもんだと思ってたわ」


……はい? 誰と私?


「綾瀬と大西」


? 顔での問いに即答された私は、超間抜け顔をしたに違いない。


「あんた達、完璧に両想いだったと思うんだけど」


「マジですか?」


大西課長が、私を!?

そんなのミジンコ……微塵も感じたことなかった。
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