*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
昔はね……今は……友達以上恋人未満てとこ?

でも先輩も私を……って期待してる。

ううん、そう信じていいよね?

……少々後ろめたいけど、話せるような状況じゃないし仕方ない。

課長は、完璧疑い眼でジーッと見てくるけれど、私の負けじと見つめ返す眼力に、諦めたように息を吐き小刻みに頷き返す。


「ごめん、ただ……何でもない。行くんだろ? 無茶すんなよ」


「はい。……お先に失礼します」


「……うん」


課長の眼差しからもっと私と話したいと伝わるけれど、出来るだけ早く伺いたい。それに幾ら話をしても、私の気持ちは変わらない。課長を前にしても先輩のことで頭が一杯で、今すぐ先輩の元に駆け出して行きたい。
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