*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
そう言って私の左手を取ると、掌に何かを握らせる。


「証拠の品」


証拠の品?


私が、キョトンとしたまま掌を開くと、それは無くした物と全く同じ指輪だった。


「これ……サロンで落とした物ですよね?」


「うん。美愛の唇の危機救った名誉ある指輪。これまでも美愛を沢山の奴から守ってくれたに違いない。きっとお疲れだから、よーく感謝してケースの中で休ませてやって。……ごめん。無くしたって嘘付いた」
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