*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
そんな熱くも甘い想いで隣の先輩を見つめていると、どうしようもなく触れたい衝動に駆られる。

苦しいほど愛しさに支配される。

寸分の狂いもない美しい横顔……惹かれて止まない唇……でも自分から触れる勇気なんて持ち合わせてなくて、じっと見つめるだけで精一杯。

そんな私にふと気付き強く見つめ返すその瞳に、物欲しげな顔した私は、どう映っている?

きっと今まで見せた中で、一番女の顔しているに違いない。


「……何が、欲しいの?」


ちょっぴり意地悪な唇……時折見せる会社では絶対見せない男の色香を宿す顔付きに、激しく波打つ鼓動よりずっと優越感を感じてる。

きっと大勢の女子社員のうち、私だけが知りうる男の顔……早く早く私だけのモノにしたい。

するの……必ず。

そんなエゴに支配された自分にふと唇を緩める。
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