＊Dear……＊～ハイスペック男子と甘いLove Storyを～

そのとたん先輩は、とても嬉しそうに私の頭部を掌で包み込んできた。

私は、そんな先輩をかなり複雑な気持ちで見つめ返す。

……なんてバカ。

他の子と泊まる後押しするなんて……って、突然の再会に恋心思い出し、独占欲でいっぱいになるなんて自分勝手も程がある。


｢やっぱり君で良かった｣


私が、心の中で溜め息付いていると、先輩は手を当てたまましみじみそう言ってくれた。

それに対し私は、先輩と今までで一番近い距離間、しかも初めて触れられた温もりと言葉に、ポヤ～っとしたまま。

私でよかったって意味なくない？

私がOKだからって、同行者の人もOKとは限らないのに。

そう思い見上げていると、また悪戯な目が返ってくる。