*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「……俺、絶対に会社で公私混同しない自信あったのに……。俺をどんどんカッコ悪い男にする罪は大きいよ。……これからたっぷり返却してもらう。……何でブレスしてくれないの?」


モロ不機嫌な顔と口調に、微笑みながらジャケットのポケットから透明袋に入ったブレスを取り出し見せる。


「切れて落としたくなくて……。だって大切な大切な宝物ですから。それに全然カッコ悪くなんかないです。むしろもっともっと見せてほしい……先輩の全てを私だけに」


素直な言葉に、いつもの先輩みたく少し切れ長でもマシュマロのように柔かく包み込む目が、愛しくて堪らない。
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