*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「そっか……全然OK。……後ね、先輩こう言ったの。『よくプロポーズなんて出来るな』『並の神経じゃなきゃ、とても出来ない』……どういう意味かわかる?」


先輩は、すぐに目をそらし明らかに動揺している。

そして考えるふりをしてから首を傾げ「わからない」と答える。

絶対に嘘……何で隠すの?

でも先輩の困惑顔に騙されるふりをする。


「そっか……。でもマジマジびっくりした。もう別人のように怒ってたし。普段温厚な人がマジ切れすると、半端なく怖いってほんとね。……でも内緒ね。本気で私を心配してるって心底感じられて本当に嬉しかった。類にも連絡取るよ。でもひとりで大丈夫」


「駄目駄目、約束したもん。ひとりなんかで行かせて何かあったら、俺一生恨まれる」


私の話に先輩は、指でバツを作って横に首を振った。

そんな大袈裟な……って苦笑いすると、もう二回バツを作って見せる。


「あいつさ、マジで心配してる。あいつが、好きな子の事で頼み事っつうか、話してきた事自体初めてだから、俺的には奇跡なわけ。マジ頑なにラブについては語らない男でさ。それにあいつ知っての通り、生きてるだけで勝手に女が寄ってくる超羨ましい人生の割に、俺の知ってる限りまともな恋愛してないんだよね。あんな外人ぽい軟派顔して、ナンパコンパ嫌いだし」
< 491 / 581 >

この作品をシェア

pagetop