*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
世間話も底が突き出した頃、類が黙り込み本題を切り出す気配を感じさせる。


『……美愛、この前の会社の男何なんだよ? 初対面で何で俺の事知ってんの?話した?』


わけないでしょ……一番話したくない、類の話は。

あ、倦怠期の話はしたな。


「……皆で飲みに行った時に酔って写メでも見せたのかな? 倦怠期って話した時、先輩も皆と一緒に心配してくれたのは覚えてる。……私だってワケわかんなかった。あれ以来会ってないし。……類こそなぜ何も言い返さずに、帰ったの? あんな言い方されて言い返せない理由でもあるの?」


私は、出来るだけ先輩の情報を流すのを控えた。

出来るだけ接点がないように振る舞い、とぼけてみせた。
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