*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「まだすっぴんじゃないし。私は、海斗さんに一番見せたくないの」


《え~……。そういえば京都でもすっぴんの話したな……美愛何て言ってたっけ?》


……絶対わかって言ってる。

わかってて、時々こんなふうに聞きたがる。

でも嫌じゃない……

そんな海斗さんが、とても愛しい。


「女は、好きな人ほどすっぴん見せたくない……って感じ?」


素直に答えると、しばしの沈黙。

きっと、ううん絶対に喜び噛み締めてるのがわかるから、私は素直になれるの。

その度に目の前で見ること出来ないもどかしさに、寂しさ募り出す。


《そうそう、そんな感じ。……あの時は、まだ美愛とこんな会話出来るなんて、まるで思ってなかった》


ほんとね……あの京都出張を境に、私達の人生は大きく変わり始めたのだから。
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