*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
トイレへと歩く先輩の背中を見届けながら溜め息を吐いた時、背後から大きめの掌に目を覆われる。

同時に可愛い声で「だ~れだ?」の声が聞こえる。

この香りは……。


「ミキティと大西課長」


振り返ると……ほら大当たり。


「チーフ凄~い! よく課長とわかりましたね。

お二人まさかっ!?」


「やっべ~ついにバレたか。実は、俺ら5万年前からラブラブ~」


手を叩いて喜んでる後輩に、"秘密"とジェスチャーする課長を横目で睨む。

……腹ペコすぎてノる気にならないけれど、強制飲み会をまだ根に持つ私は、どさくさに紛れて座る私の肩を抱いてる課長に成敗くらわせてやる気満々に。


「課長はね、お持ち帰り狙いの時必ずこの香りなの。女をその気に!?」


私の暴露に、お次は焦ってラリアートをくらわせてくる。
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