*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
*あの頃の真実*
エントランスに横付けされた車の前で一旦下ろしてもらい、相葉先輩が開けてくれた左後部座席に乗り込むと、すぐ二人も反対側から乗り込みホテルを後にする。


「悪いけど空港まで送ってほしい」


え!? もう帰るの? そんな……。

花開いていた心が、一瞬で萎む。


「美愛ちゃんの誕生日祝いに来たんじゃないの?」


「そうだよ。それ以外来るはずないじゃん。明後日までいるよ」


ほんとに? ……嬉しい!……言葉にならないほどめちゃくちゃ嬉しくてニヤニヤしちゃう。
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