*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
なぜかこの場所に来てから時折見せる満たされた顔の理由を知り、私は恥ずかしくて誰にも見せたくないほど顔面崩壊の顔を彼の肩で
隠す。

そんな私を何度も呼び顔を上げさせようとする海斗さんを、講習の面前ということも忘れて両腕で強く抱き締める。


「……バカ。……もう目の下が痛い」


海斗さんの肩で泣き続ける私の髪を、何度も何度も優しく撫でながらまた彼は悪戯に笑う。


「良かったじゃん、マスカラする時間なくて。ラブマリ名物パンダ目綾瀬にならなくて済んだ。それに美愛のおかげで超爆睡出来るの確実、ニューヨークまで数分で到着だ。……また協力してくれるなら、年末前にも帰国しちゃおっかな?」
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