*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「ほんとに!? する! 絶対に!」


勢い良く顔を上げた瞬間、海斗さんの唇が少し開いた私の唇に一瞬だけ重なり、時が止まる。


「……予行練習」


「…………何の?」


"さぁ?" とぼけて首を横に傾け私への愛をたっぷり詰め込んだ瞳を大判振る舞いしてくれる。


「……二十八が、美愛の理想だろ? でも二十代なら花丸OK」


二十八……私の理想…………結婚?

考えてくれてるの?

……そういえば京都で付き合うなら結婚前提にって言ってた。

あの言葉は、私に向けられて放たれていたの?
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