*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「早く準備してきなよ。ゆっくり朝食取ろう」


「……はい」


私は、素直にすぐに部屋の中に入りドアを閉めると、へなへなと座り込んでしまう。

……ヤバい。

こんなにドキドキしたの久しぶり。

……思い出した。

先輩、あの時と同じ目をしてた。

あの車内の別れ際と同じ……瞳の中に炎を感じた。

…………恋の……バカ! 勘違い甚だしい。

初めて『綺麗』なんて言われて舞い上がりすぎ。

……先輩、きっと我に返り照れ始めたね。

『綺麗……』なんて簡単に口にする

人じゃないし。

アメリカ暮らしの成果で? 昔よりずっとスマートな対応してると思うけど、基本シャイなのは変わってないはず。

でもきっと決める時は、超カッコ良く決めるんだろうな……。

それは、きっと先輩に愛される女性だけが見られる特典。

……羨ましい限り。

ま、童顔で可愛いってことだろうけど、素直に喜んでおこう。
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