貴方の夫が雪女に捕まっていたら
(3)
 山々がつらなる静かな山間の小さな小屋。あの雪女が、例の老婆を伴って笑いながら、お茶を飲んでいる。
「今回のターゲットの妻はすごく鈍かったね、われわれの正体に気づくのに約6年もかかった。バカなんだろう。でも一応、彼らの幸せを奪い、夫婦間の信頼はこわせた。ミッション成功だ。詳細はPC入力しておこう。さて、次のターゲットは誰にする?」
「やはり、一見真面目そうで、愛妻家でないと面白くないからまた同じ様なのを探そう、雪女カーサン、タ-ゲット探しはたのみましたよ。」
「解ったよ。娘雪女。また大騒ぎしそうなおもしろい妻をもった生真面目な、バカ男をすぐ見つけるよ」
「もうちょっとやりがいのある難しいほうが達成感があるよ。今回の男はあっけなく引っかかってあまりおもしろくなかった。反省点ではある。」
「あはは、はは、、、」
不気味な笑い声がいつまでも続いた。

おわり
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
表紙を見る
表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop