お見合いさせられました!
「今後の仕事の件で早川さんをお借りします」
「はいっ!?」
思いもかけず自分の名前を呼ばれて驚きのあまり、握りしめていたバッグを落としてしまった。
い、五十嵐さん!?
こんな人前で、まさかのご指名!?
いやいや、ちょっと待って。
落ち着いて、冷静になってみよう。
瞬時にパニックになっている頭の中を整理してみる。
確か五十嵐さん、仕事の件でって言ったような気がする。
互いの部署は関わることが多いから、事務の私と打ち合わせしたいってことかな。
事務は他にもいるけど、私が暇そうだったから呼んだだけ。
うん、うん。
きっとそうに違いない。
ひとり納得して頷く。
ほんの数秒、そんなことをぼーっと考えていた私は、ひとりの世界に入り込んでいた。
五十嵐さんが近づいてきていることにも、周りの視線にも全く気づかなかった。
目の前に五十嵐さんの顔が急に現れて、思わず後ずさってしまった。
五十嵐さんは腰を折って、私の顔を覗き込む。
か、顔が近い!
驚きすぎて口はパクパクとなるだけで、声が出てこない。
そんな私を見ていた無表情部長が「ぶはっ!あははは!」
と、大声で笑い始めたものだから、周りの視線は無表情部長に集まる。
お酒の席ならともかく、職場で無表情部長が爆笑している姿は今だかつて誰も見たことがない。
「はいっ!?」
思いもかけず自分の名前を呼ばれて驚きのあまり、握りしめていたバッグを落としてしまった。
い、五十嵐さん!?
こんな人前で、まさかのご指名!?
いやいや、ちょっと待って。
落ち着いて、冷静になってみよう。
瞬時にパニックになっている頭の中を整理してみる。
確か五十嵐さん、仕事の件でって言ったような気がする。
互いの部署は関わることが多いから、事務の私と打ち合わせしたいってことかな。
事務は他にもいるけど、私が暇そうだったから呼んだだけ。
うん、うん。
きっとそうに違いない。
ひとり納得して頷く。
ほんの数秒、そんなことをぼーっと考えていた私は、ひとりの世界に入り込んでいた。
五十嵐さんが近づいてきていることにも、周りの視線にも全く気づかなかった。
目の前に五十嵐さんの顔が急に現れて、思わず後ずさってしまった。
五十嵐さんは腰を折って、私の顔を覗き込む。
か、顔が近い!
驚きすぎて口はパクパクとなるだけで、声が出てこない。
そんな私を見ていた無表情部長が「ぶはっ!あははは!」
と、大声で笑い始めたものだから、周りの視線は無表情部長に集まる。
お酒の席ならともかく、職場で無表情部長が爆笑している姿は今だかつて誰も見たことがない。