お見合いさせられました!
後ろの声…?

私は五十嵐さんに集中していて、後ろから聞こえる騒がしい声が耳に入ってこなかった。
後ろ、つまり国内事業部のフロアはお祭り騒ぎみたいになっていた。


「ど、どうするんですか!?これっ!?」


「どうもしない」


「なっ!来週から私、どうしたらいいんですかっ!?」

私の会社人生が終わったかもしれない。
厳しい視線が突き刺さるのが目に見えている。
それだけなら何とか耐えたとしても、女性社員たちからあれこれ言われるんだろうな。
特に海外事業部の女の子たちから。
想像しただけで身震いがする。






< 42 / 49 >

この作品をシェア

pagetop