レインボーステージ
第4話 『二人の思い 自分の思い』
何…考えてるんだろう…。

本当馬鹿…。

馬鹿にもほどがあるよ…。

そんなの…。

そんなの話してみないと分からないじゃん。

何勝手に決めつけてんの、私…!

考えすぎない!

キーンコーンカーンコーン

あっ、チャイム鳴っちゃった…。

「じゃ!また後でね〜」

「う、うん!またね〜…。」

はぁ…。

うん?

机の上に紙が置いてある…。

これ、私にだよね?

開けちゃって良いよね?

ペラッ

なになに?

大丈夫、私達がいるよ…。

また色々お話聞かせてね…。

放課後、一杯話そ…。

親友二人より…。





これって…。

二人から…。

私は二人を見た。

二人は私の目線に気づいてニコッと微笑み返してくれた。

やばい…。

泣いちゃう…。

ダメだっ……!!

私はさっと立ち上がると先生にボソッと

「ちょっとトイレ行ってきます……!」

と言うと素早く教室を後にした。





ガチャ





トイレの鍵をかけ、壁にうなだれる。

あー、もう〜、二人共〜。

優しすぎるよ〜…。

こういうのに弱いの知ってるじゃん…!

私、赤の他人だなんて心の中で思った事、訂正したい。

赤の他人なんかじゃない。

二人はもう、家族と言っても良い。

もちろん、家族じゃないよ?

そーじゃなくて。

家族と同じぐらい大切な存在って事!

皆さんにもいますか?

この人は大切な人!

って自信満々に胸を張って言える人。

あっ!

他の友達がどうでも良いとかそんなんじゃないんですよ!

ただ、この二人だけは大切にしたい。

大事にしたい。

そんな存在なんです…!

ふぅ〜。

涙も引いた!

心も落ち着いた!

身だしなみは…。

うん!

大丈夫!

よし!

行ってきます!!

いざ!

参る!

……なんつって。
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