フェイク アフェア ~UMAの姫と御曹司~
「後で修一郎君から話があると思うけど、これから本格的に社外にノエルちゃんのお披露目をしようかと思っているんだ。こんな時にどうかと思ったんだけど。でも今がいいのかもしれない」
「本格的な?」
「そう。今まで断ったり社長が行っていたパーティーに修一郎君とノエルちゃんに出席してもらおうかと思って。ああ、ANDOの関係のパーティーにもANDOの令嬢とその婚約者ってことで二人に出席してもらう」
「それって」
「そう、そろそろ大きく動いてみようかって話。出張中に修一郎君と相談したんだけど。昨日のことがあってどうかと思うんだけど。でも、社長とも考えてみたんだけどその方がキミたち二人にとっていいと思うんだ。どうかな」
そうか、そうだよね。こんな偽物の婚約者なんて長い期間していていいはずがない。
こんな偽装婚約なんてことは早く終わらせてIHARAホテルグループは専務に本物の結婚相手を見つけて跡取りが欲しいだろう。
「修一郎君の副社長就任も近いしね」
佐々木さんはそう言ってニコッとした。
そういえば婚約披露の場でもそんなこと言ってた。
「修一郎さん、昇進するんですね」
「そうなんだ。次期社長っていうお披露目も兼ねてるね」
佐々木さんはうんうんと嬉しそうに頷いている。
ではなおさらだ。
「お話、進めてください」
私は改めて戦う意思を固めた。
これ以上私の気持ちが修一郎さんに傾かないように早く決着をつけて離れないと。
「本格的な?」
「そう。今まで断ったり社長が行っていたパーティーに修一郎君とノエルちゃんに出席してもらおうかと思って。ああ、ANDOの関係のパーティーにもANDOの令嬢とその婚約者ってことで二人に出席してもらう」
「それって」
「そう、そろそろ大きく動いてみようかって話。出張中に修一郎君と相談したんだけど。昨日のことがあってどうかと思うんだけど。でも、社長とも考えてみたんだけどその方がキミたち二人にとっていいと思うんだ。どうかな」
そうか、そうだよね。こんな偽物の婚約者なんて長い期間していていいはずがない。
こんな偽装婚約なんてことは早く終わらせてIHARAホテルグループは専務に本物の結婚相手を見つけて跡取りが欲しいだろう。
「修一郎君の副社長就任も近いしね」
佐々木さんはそう言ってニコッとした。
そういえば婚約披露の場でもそんなこと言ってた。
「修一郎さん、昇進するんですね」
「そうなんだ。次期社長っていうお披露目も兼ねてるね」
佐々木さんはうんうんと嬉しそうに頷いている。
ではなおさらだ。
「お話、進めてください」
私は改めて戦う意思を固めた。
これ以上私の気持ちが修一郎さんに傾かないように早く決着をつけて離れないと。