家庭教師はヒミツの彼氏
第1章
家には誰もいない。
パパもママも、妹も。
私の英語の課題を手伝ってくれたあと、ベッドに座っていた私の横に、先生が座った。
あぁ、私、どうしようもなく先生が好きだ。
かっこいいなあ、なんて思いながら、笑顔で話す先生の横顔を見ていたら…
先生は、私にキスをした。
とろけるような、甘いキス。
「せっ…先生……んっ!」
「愛莉、ちゃんと夜も課題やれよ?」
「…先生、今の……」
なにも言わずに、先生は私の頭をなでて、また教科書を眺めた。
これは、まだ先のお話。