私にとって初めての恋。
体育際の準備も終わり、委員会の仕事も落ち着いた。
美陽は学校帰りに近所のスーパーに寄った。
「お弁当のおかずは決まってるから…」
美陽は迷わず食材を手に取っていく。
いつもより多めに買う。
試作するため、たくさんの食材がいる。
買い物を済ませて、真っすぐに家に帰った。
美陽は制服から部屋着に着替える。
「よし、やろう!」
部屋から持って来たメモを見やすい位置に置いた。
色々試しながら作っていく。
家中に匂いが充満していった。
「あ、お風呂の準備!」
美陽は6時半になるまで、洗濯物を畳んだり、お風呂掃除をして時間を潰す。
それを終わらせ息をつくと、炊飯器の音が聞こえた。
「あ、ご飯炊けた」
美陽はお皿に作ったおかずと、お茶碗に炊き立てのご飯を盛る。
4人掛けのテーブルに運んで座った。
「いただきます…」
美陽の両親は共働きで、なかなか家には帰って来なかった。
授業参観や学校行事にも来てた覚えが美陽にはなかった。
「…教えなくてもいいよね。仕事の邪魔したら嫌だし」
美陽は携帯をちらっと見てお風呂に入った。
親に来てほしくないわけではない。
美陽は単に両親の仕事の邪魔がしたくないだけだった。
しかし、1度だけ両親が仕事を休んで来たことがあった。
小さい頃習っていたピアノの発表会。
美陽に内緒でピアノの先生が呼んだ。
発表会が終わった後、怒られたのを美陽は覚えていた。
「やっぱり、電話しなくてもメールならいいよね」
美陽はお風呂から上がって両親にメールを送った。
色々考え事をしながら美陽はベッドに横になる。
携帯を見るが、返信は1通もきていない。
携帯を枕元に置いて美陽は気持ちがモヤモヤのまま眠った。
朝、目覚まし時計が鳴り美陽は目覚めた。
親から返信が来ていないか確認するが、受信メールはなかった。
美陽は学校に行く準備をして、いつもより早く家を出た。
美陽が学校に行くと、教室には1人生徒がいた。
「あ、おはよう。美陽ちゃん」
黒板を端から端まで綺麗にしていたのは、同じ日直の菖蒲。
「おはよう、菖蒲君。あ、日誌もらった?」
美陽は何かはしようと考えていた。
「ううん、これから」
「じゃあ、私がもらってくるよ」
そう言って美陽は教室を出て教務室に行った。
ドアをノックして中に入る。
「失礼します、1年次沢です。日誌もらいに来ました」
美陽が出入り口で待っていると、担任が美陽のところまで日誌を持って来た。
「お疲れさん、じゃあよろしく」
美陽はお辞儀をして教務室を出た。
美陽は少しだけ図書室を覗いた。
「おはようございます…」
久しぶりの図書室はものすごく静かで心が落ち着く。
「あ、次沢さん。おはようございます」
美陽は侑士に挨拶して、図書室を見渡す。
侑士は美陽の持っていた日誌に気づいた。
「次沢さん、戻らなくていいの?」
侑士は日誌を指さす。
美陽は思い出したかのように慌てて図書室を出た。
教室に戻ると、菖蒲が暇を持て余していた。
「遅くなってごめんね、菖蒲君」
美陽は菖蒲に日誌を渡す。
「ううん、大丈夫。ありがとう」
菖蒲は美陽から日誌を受け取った。
久しぶりにゆっくりできる時間。
美陽は自分の席に座って、束李が来るまで持って来た本を読んだ。
美陽は学校帰りに近所のスーパーに寄った。
「お弁当のおかずは決まってるから…」
美陽は迷わず食材を手に取っていく。
いつもより多めに買う。
試作するため、たくさんの食材がいる。
買い物を済ませて、真っすぐに家に帰った。
美陽は制服から部屋着に着替える。
「よし、やろう!」
部屋から持って来たメモを見やすい位置に置いた。
色々試しながら作っていく。
家中に匂いが充満していった。
「あ、お風呂の準備!」
美陽は6時半になるまで、洗濯物を畳んだり、お風呂掃除をして時間を潰す。
それを終わらせ息をつくと、炊飯器の音が聞こえた。
「あ、ご飯炊けた」
美陽はお皿に作ったおかずと、お茶碗に炊き立てのご飯を盛る。
4人掛けのテーブルに運んで座った。
「いただきます…」
美陽の両親は共働きで、なかなか家には帰って来なかった。
授業参観や学校行事にも来てた覚えが美陽にはなかった。
「…教えなくてもいいよね。仕事の邪魔したら嫌だし」
美陽は携帯をちらっと見てお風呂に入った。
親に来てほしくないわけではない。
美陽は単に両親の仕事の邪魔がしたくないだけだった。
しかし、1度だけ両親が仕事を休んで来たことがあった。
小さい頃習っていたピアノの発表会。
美陽に内緒でピアノの先生が呼んだ。
発表会が終わった後、怒られたのを美陽は覚えていた。
「やっぱり、電話しなくてもメールならいいよね」
美陽はお風呂から上がって両親にメールを送った。
色々考え事をしながら美陽はベッドに横になる。
携帯を見るが、返信は1通もきていない。
携帯を枕元に置いて美陽は気持ちがモヤモヤのまま眠った。
朝、目覚まし時計が鳴り美陽は目覚めた。
親から返信が来ていないか確認するが、受信メールはなかった。
美陽は学校に行く準備をして、いつもより早く家を出た。
美陽が学校に行くと、教室には1人生徒がいた。
「あ、おはよう。美陽ちゃん」
黒板を端から端まで綺麗にしていたのは、同じ日直の菖蒲。
「おはよう、菖蒲君。あ、日誌もらった?」
美陽は何かはしようと考えていた。
「ううん、これから」
「じゃあ、私がもらってくるよ」
そう言って美陽は教室を出て教務室に行った。
ドアをノックして中に入る。
「失礼します、1年次沢です。日誌もらいに来ました」
美陽が出入り口で待っていると、担任が美陽のところまで日誌を持って来た。
「お疲れさん、じゃあよろしく」
美陽はお辞儀をして教務室を出た。
美陽は少しだけ図書室を覗いた。
「おはようございます…」
久しぶりの図書室はものすごく静かで心が落ち着く。
「あ、次沢さん。おはようございます」
美陽は侑士に挨拶して、図書室を見渡す。
侑士は美陽の持っていた日誌に気づいた。
「次沢さん、戻らなくていいの?」
侑士は日誌を指さす。
美陽は思い出したかのように慌てて図書室を出た。
教室に戻ると、菖蒲が暇を持て余していた。
「遅くなってごめんね、菖蒲君」
美陽は菖蒲に日誌を渡す。
「ううん、大丈夫。ありがとう」
菖蒲は美陽から日誌を受け取った。
久しぶりにゆっくりできる時間。
美陽は自分の席に座って、束李が来るまで持って来た本を読んだ。