私にとって初めての恋。
久々に天気が良く、美陽は1人で屋上の隅にいた。
「んーっ…はぁ〜」
伸びてから息を吐く。
壁に背中をつけて日陰で本を開く。
すると後ろの方からガチャとドアが開く音がした。
「ねぇ、勝谷。私じゃダメ?」
「…何が?」
屋上に来たのは悠琉と女子生徒。
美陽は隠れるように身を潜める。
心臓が煩く鳴る。
「私、ずっと勝谷のこと好きなの。だから、前の彼女なんて忘れてさ…私と付き合おうよ」
美陽を音を立てないために自分の口を抑える。
そうでもしないと何かが出てきそうで。
「俺はまだ別れたつもりは無いよ。美陽は話せば分かってくれる」
「でも、最近話せてないんでしょ?」
「ごめん、福田。俺は美陽がいい、美陽じゃなきゃダメなんだ」
悠琉はハッキリそう言った。
福田と呼ばれた女子生徒は納得はいってないようだったが屋上から出て行った。
美陽は口を抑えていた手を離す。
「美陽…」
悠琉の寂しそうな声が美陽にも聞こえた。
苦して切なくてとても悲しい。
美陽は悠琉に名前を呼ばれただけで心が満たされるのを感じた。
「んーっ…はぁ〜」
伸びてから息を吐く。
壁に背中をつけて日陰で本を開く。
すると後ろの方からガチャとドアが開く音がした。
「ねぇ、勝谷。私じゃダメ?」
「…何が?」
屋上に来たのは悠琉と女子生徒。
美陽は隠れるように身を潜める。
心臓が煩く鳴る。
「私、ずっと勝谷のこと好きなの。だから、前の彼女なんて忘れてさ…私と付き合おうよ」
美陽を音を立てないために自分の口を抑える。
そうでもしないと何かが出てきそうで。
「俺はまだ別れたつもりは無いよ。美陽は話せば分かってくれる」
「でも、最近話せてないんでしょ?」
「ごめん、福田。俺は美陽がいい、美陽じゃなきゃダメなんだ」
悠琉はハッキリそう言った。
福田と呼ばれた女子生徒は納得はいってないようだったが屋上から出て行った。
美陽は口を抑えていた手を離す。
「美陽…」
悠琉の寂しそうな声が美陽にも聞こえた。
苦して切なくてとても悲しい。
美陽は悠琉に名前を呼ばれただけで心が満たされるのを感じた。