私にとって初めての恋。
既に11月後半。
美陽達の学校にも文化祭がやって来た。
クラスで出し物を考え準備に取り掛かる。
部活組は部活で出し物をするようで。

「ごめんね、美陽!陸上のほうに行かなきゃ」
「分かった!そっちも頑張ってね」
「ありがとう!」

束李は廊下を走り部室に向かった。

「上田さんは部活?」
「うん、そう」

クラスの女子が美陽に話しかけた。

「うちのクラス、部活組結構多いね」
「その分、頑張らなきゃ」

と美陽は張り切る。
クラスも美陽と同様に張り切った。
そして出来たのが…和と洋をかけた喫茶店。
装飾はしたカーテンや壁に貼ってある布は全て美陽が家から持ってきた。

「次沢さんの御両親はどんな人なの?」
「んー…私にもよく分からない。けど、世界中を飛び回ってる」

着物に見せかけた店員の衣装は、クラスに数人いた趣味が裁縫の人達が1から作った。
その中には女子だけでなく男子もいて…。

「色々とクオリティ高いね」
「ね、やばいね」

とクラスの中でもざわつくほどだった。
美陽はクラスの人に写真を撮ってもらい、神楽に送った。
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