私にとって初めての恋。
束李は部活の方の片づけに向かった。
美陽もクラスの方を手伝う。
しかし、休んでいてとクラスの皆に言われ、一人椅子に座っていた。
「次沢さんがクラスで一番働いたからね」
「あ、浜中さん。その母がごめんなさい」
「ん?ああ、あの人次沢さんのお母さんだったんだ。綺麗な人だね」
「言い方がきついのは昔からなの」
神楽は気に食わないことはまっすぐ言ってしまうと小さい頃に父親から美陽は聞いた。
「うん、大丈夫。そこまで気にしてないから!ほら、後夜祭行こ」
浜中に腕をひかれてグラウンドまで出た。
クラスの皆はステージの真ん中に行った。
美陽は一人芝生の坂に座った。
「美陽、ここにいたんだ」
少し疲れ気味の束李が合流した。
「お疲れ、束李」
「うん、疲れた」
美陽は持ってきたひざ掛けを束李に半分かけた。
「ありがとう。あ、そう言えば…」
何かを思い出したように束李が言った。
「どうしたの?」
「美陽がまだ働いていた時に、勝谷先輩見かけたよ?」
「え…」
「誰かを探してるようだった。2回見かけたんだけど、2回目の時は神楽さんじゃない綺麗な人に嫌々に捕まっているように見えた」
美陽は来ていたなんて知らなかった。
美陽の頭がパニックになる。
「本当に…」
「ちょっ、美陽!?」
美陽は自分が泣いていることに気が付いた。
束李がすかさずハンカチをポケットから取り出して美陽に渡した。
「はい!」
「ん…、ありがと」
鼻を啜って受け取ったハンカチで涙を拭く。
「どうしよう…」
美陽は携帯を取り出し真っ黒な画面を見つめた。
「ねえ、美陽。ここまでなってまだ受験の邪魔だとか言うの?」
美陽の目線が自分に来るように束李は携帯の画面に手を重ねる。
「ちゃんと話した方がいいと思う。美陽の泣き顔を見るのはもう勘弁」
悲しい顔をして束李が言った。
美陽はまだ迷っていた。
美陽もクラスの方を手伝う。
しかし、休んでいてとクラスの皆に言われ、一人椅子に座っていた。
「次沢さんがクラスで一番働いたからね」
「あ、浜中さん。その母がごめんなさい」
「ん?ああ、あの人次沢さんのお母さんだったんだ。綺麗な人だね」
「言い方がきついのは昔からなの」
神楽は気に食わないことはまっすぐ言ってしまうと小さい頃に父親から美陽は聞いた。
「うん、大丈夫。そこまで気にしてないから!ほら、後夜祭行こ」
浜中に腕をひかれてグラウンドまで出た。
クラスの皆はステージの真ん中に行った。
美陽は一人芝生の坂に座った。
「美陽、ここにいたんだ」
少し疲れ気味の束李が合流した。
「お疲れ、束李」
「うん、疲れた」
美陽は持ってきたひざ掛けを束李に半分かけた。
「ありがとう。あ、そう言えば…」
何かを思い出したように束李が言った。
「どうしたの?」
「美陽がまだ働いていた時に、勝谷先輩見かけたよ?」
「え…」
「誰かを探してるようだった。2回見かけたんだけど、2回目の時は神楽さんじゃない綺麗な人に嫌々に捕まっているように見えた」
美陽は来ていたなんて知らなかった。
美陽の頭がパニックになる。
「本当に…」
「ちょっ、美陽!?」
美陽は自分が泣いていることに気が付いた。
束李がすかさずハンカチをポケットから取り出して美陽に渡した。
「はい!」
「ん…、ありがと」
鼻を啜って受け取ったハンカチで涙を拭く。
「どうしよう…」
美陽は携帯を取り出し真っ黒な画面を見つめた。
「ねえ、美陽。ここまでなってまだ受験の邪魔だとか言うの?」
美陽の目線が自分に来るように束李は携帯の画面に手を重ねる。
「ちゃんと話した方がいいと思う。美陽の泣き顔を見るのはもう勘弁」
悲しい顔をして束李が言った。
美陽はまだ迷っていた。