私にとって初めての恋。
束李は黙ってステージの方に向かって歩いた。
美陽の前が暗くなった。
美陽はそれに気が付いて上を向く。
「え…」
目の前に息を切らした悠琉がいた。
「美陽っ!」
悠琉は美陽を立たせて校舎の中に入っていた。
教師も生徒も今はグラウンドにいて校舎の中は誰一人としていなかった。
「悠琉、さん…?」
「美陽…」
悠琉は美陽に抱き着いた。
そして呟いた。
「やっと会えた…」
息を切らしていて途切れ途切れだったが、美陽にはちゃんと聞こえた。
暗い教室の中、2人は窓側を背に並んで座った。
「俺から話してもいい?」
「うん…」
美陽は小さく頷いた。
「俺から連絡しなかったのはね、美陽からして欲しいっていうのもあったけど美陽は邪魔したくないって考えてそうだからしなかったの」
と悠琉は言った。
だけど美陽は何も言うことができない。
それは悠琉が言ったことが図星だったから。
「全部、龍月から聞いた。不安にさせてごめんね。神楽さんからのメールを見て終わるって思った」
「メール…?」
神楽がメールしたのを知っているのは一緒にいた束李と届いた悠琉だけ。
美陽は送っていたことも連絡先を交換していたことさえ知らなかった。
「そう、今日の3時くらいかな。メールが届いたんだ」
悠琉は美陽にメールを見せた。
美陽はメールの文面を見て驚いた。
「神楽さんには一生勝てない気がする」
「うん、私も。束李さえ怯える人物だよ」
「…強いな」
美陽は携帯を悠琉に返す。
「次は私の番?」
「うん、話して。美陽がどう思っているのか俺は知りたい」
「…あのね、」
美陽は少し嬉しそうに話した。
美陽の前が暗くなった。
美陽はそれに気が付いて上を向く。
「え…」
目の前に息を切らした悠琉がいた。
「美陽っ!」
悠琉は美陽を立たせて校舎の中に入っていた。
教師も生徒も今はグラウンドにいて校舎の中は誰一人としていなかった。
「悠琉、さん…?」
「美陽…」
悠琉は美陽に抱き着いた。
そして呟いた。
「やっと会えた…」
息を切らしていて途切れ途切れだったが、美陽にはちゃんと聞こえた。
暗い教室の中、2人は窓側を背に並んで座った。
「俺から話してもいい?」
「うん…」
美陽は小さく頷いた。
「俺から連絡しなかったのはね、美陽からして欲しいっていうのもあったけど美陽は邪魔したくないって考えてそうだからしなかったの」
と悠琉は言った。
だけど美陽は何も言うことができない。
それは悠琉が言ったことが図星だったから。
「全部、龍月から聞いた。不安にさせてごめんね。神楽さんからのメールを見て終わるって思った」
「メール…?」
神楽がメールしたのを知っているのは一緒にいた束李と届いた悠琉だけ。
美陽は送っていたことも連絡先を交換していたことさえ知らなかった。
「そう、今日の3時くらいかな。メールが届いたんだ」
悠琉は美陽にメールを見せた。
美陽はメールの文面を見て驚いた。
「神楽さんには一生勝てない気がする」
「うん、私も。束李さえ怯える人物だよ」
「…強いな」
美陽は携帯を悠琉に返す。
「次は私の番?」
「うん、話して。美陽がどう思っているのか俺は知りたい」
「…あのね、」
美陽は少し嬉しそうに話した。