私にとって初めての恋。
「救われた…?」
呟くように小さく放った言葉なのに案外響いたようで悠琉には聞こえていた。
美陽はまた頷く。
「最近ね、束李とお昼ご飯一緒に食べてなくて屋上の隅っこにいたの。日陰で誰にも見つからないような所。そこにいたら悠琉さんとその女性が来て…」
「そこにもいたのか!?」
悠琉は美陽が話す内容が少しだけ分かった。
同級生に呼び出され告白された。
そこを美陽に聞かれていた。
「…マジか」
悠琉は片手で顔を隠す。
恥ずかしいようなことを言ったことは自覚しているようだった。
「ふふっ、とても嬉しかった。私しかいないって言われた時、ああ…まだ隣にいてもいいんだって分かったから」
「っ当たり前だ。俺は誰でもいいわけじゃない」
その言葉が嬉しかったのだと美陽は笑った。
それでも、と話に戻る。
「嬉しかったのに、嬉しかったはずなのに、私はそれすらも疑ってしまった。自分の気持ちすらも偽るようになってしまった」
美陽は俯く。
寂しいような悲しいような気持ちで悠琉は隣にいる大事な彼女を抱きしめた。
「言ってくれれば良かった、なんて俺に言う権利はないけれど。自分を追い詰めるようなことはもうさせないから。もっと信じて欲しい。もっともっと我儘が聞きたい。美陽のことを俺は知りたい」
美陽は悠琉の背中に自分腕を回す。
「暖かい…」
冷たかった心が一気に暖かくなるのを感じた。
美陽は悠琉から離れて、悠琉の顔を真っ直ぐに見た。
「私も悠琉さんのこともっと知りたい。今回のことでよく分かった。何も知らないって…。辛かった、寂しかった、けど何も言えなかった。もっと自信が欲しい。だから教えてください!悠琉さんのこと…。」
「うん、いいよ。話そう、お互いが満足するまで」
悠琉は美陽に触れるだけのキスをした。
顔はよく見えないけれど、美陽が照れていることは分かった。
悠琉と美陽は互いを見つめ合い笑いあった。
呟くように小さく放った言葉なのに案外響いたようで悠琉には聞こえていた。
美陽はまた頷く。
「最近ね、束李とお昼ご飯一緒に食べてなくて屋上の隅っこにいたの。日陰で誰にも見つからないような所。そこにいたら悠琉さんとその女性が来て…」
「そこにもいたのか!?」
悠琉は美陽が話す内容が少しだけ分かった。
同級生に呼び出され告白された。
そこを美陽に聞かれていた。
「…マジか」
悠琉は片手で顔を隠す。
恥ずかしいようなことを言ったことは自覚しているようだった。
「ふふっ、とても嬉しかった。私しかいないって言われた時、ああ…まだ隣にいてもいいんだって分かったから」
「っ当たり前だ。俺は誰でもいいわけじゃない」
その言葉が嬉しかったのだと美陽は笑った。
それでも、と話に戻る。
「嬉しかったのに、嬉しかったはずなのに、私はそれすらも疑ってしまった。自分の気持ちすらも偽るようになってしまった」
美陽は俯く。
寂しいような悲しいような気持ちで悠琉は隣にいる大事な彼女を抱きしめた。
「言ってくれれば良かった、なんて俺に言う権利はないけれど。自分を追い詰めるようなことはもうさせないから。もっと信じて欲しい。もっともっと我儘が聞きたい。美陽のことを俺は知りたい」
美陽は悠琉の背中に自分腕を回す。
「暖かい…」
冷たかった心が一気に暖かくなるのを感じた。
美陽は悠琉から離れて、悠琉の顔を真っ直ぐに見た。
「私も悠琉さんのこともっと知りたい。今回のことでよく分かった。何も知らないって…。辛かった、寂しかった、けど何も言えなかった。もっと自信が欲しい。だから教えてください!悠琉さんのこと…。」
「うん、いいよ。話そう、お互いが満足するまで」
悠琉は美陽に触れるだけのキスをした。
顔はよく見えないけれど、美陽が照れていることは分かった。
悠琉と美陽は互いを見つめ合い笑いあった。