私にとって初めての恋。
「勉強、頑張ってるじゃん。どうかしたのか?」

悠琉が美陽に聞く。

「楽しみなんです、私も束李も。…く、クリスマスを」

美陽は照れながら言う。
赤くなる美陽を見て、悠琉は嬉しそうにした。

「俺も楽しみ。ここで集まる?」
「そのつもりです!お店で予約して食べるよりお金が浮きそうなので」
「美陽は将来良いお嫁さんになるね」
「なっ、何言ってるんですか!!」

美陽は動揺する。
そして悠琉の不意をつくように、

「悠琉さんも、良い旦那さんになりますね」

と、少し照れながらも返した。

「…何話してんの?2人共」
「俺達のこと忘れてないよな?」

痺れを切らした束李と龍月が、なかなか戻って来ない美陽と悠琉に向けて言う。

「忘れてねぇよ!」

悠琉は急須を持ち、美陽はコップを持ってリビングに戻った。
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