私にとって初めての恋。
美陽は自分の鞄の中から包装された袋を取り出す。

「被っちゃったんだけど、私からも…です」

何を言えばいいのか分からず、恥ずかしながらも悠琉に渡した。

「開けてもいい?」

そう聞かれてコクンと頷く。
悠琉はワクワクしながら袋を開けた。

「!可愛いペンダントだね」
「気に入って、くれますか?」
「もちろん!ありがとう美陽」

悠琉は大事そうに鞄の中にしまった。

「私、こういうことって初めてで。どうしたらいいのか分からなかったんだけど」

俯きながら言う美陽を悠琉は抱きしめた。

「ありがとう、俺の事考えながら選んでくれたんだろう?」

美陽は頬を染め頷く。

「それだけでも嬉しい」

「それじゃあ、またな」
「はい、おやすみなさい」

美陽は悠琉に手を振って見送る。
家の中に入り、美陽はプレゼントされたネックレスをじっと見つめた。

「ふふっ」

とても嬉しそうに笑う。
美陽は机の引き出しにネックレスを丁寧にしまった。
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