紅い月が離れるとき
「まあ…,あなた暁くんの
お友達??」
「え…っ?!」
「じゃあ私,お邪魔ね。
失礼するわね」
ちょっとー!
人の話しくらい,
聞きなさいよ!
「ゴメンなさい。
病室間違えたみたいなの」
そう言って,帰ろうと
したとき。
「俺,暁 直也。お前は??」
なんて,急に訊いてきた。
「…あたし,浅川 柚苗。
雑誌のモデル,やってるの」
あたしの自慢。
それは雑誌のモデルをやってるコト
「じゃ…色んな世界,
知ってんだね……」
さっきまでの元気は
ドコ行った??
突然暗くなった暁を見て,
少し戸惑った。
~♪
「わ。電話!!」
やばいー! 病室なのに…
《事務所》
えい,切っちゃえ。
「あたし…おばさんトコ
行かなくちゃ」
「ヒマならさ,明日も
来てよ!!」
「……分かった!」