紅い月が離れるとき
「収録10分前ですー!
スタジオ入りしてください」
「「はい!」」
そして元気のいい。
「ユズナさん。
頑張りましょうね!!」
「うん,がんばろ♪」
2人は胸に手をあてながら
スタジオに向かった。
緊張してるのは
あたしだけじゃないんだ…。
て,安心した。
「あなたがユズナさん?」
次は誰…?
「そうですけど…」
「浅葉,といいます」
"浅葉"………?
あさば,アサバ…。
「浅葉 昌也(マサナリ)です」
『浅葉昌也』…?!
――…て,誰?
「初めまして…。
あの,どんなご用で?」
「今日きているひと
みんなに声かけてる
んですがね。
ま,見学ってかんじです」
「そうですか。
もうすぐ時間なんで,
先いきますね」
浅葉昌也。
きいたことあるんだけど…。
誰だっけ―?