紅い月が離れるとき

「なんかよく分かんね。
治療方が見つかってない
いわゆる?? 不治の病…
みたいな??」


それなのに明るくいられる
暁がすごいと思った。


「そっかあ…大変な
病気なんだね……。

実はあたしもね,
小さいときはすごく
病弱だったの」

「そうなんだー。
そうは見えないけど」


毎日毎日,点滴受けて,
何日も入院して,

それでやっと治った。


「だから,外を知らなかったの…。
外で遊びたくて,
治ってすぐスカウトされたから
すぐモデルになって
外を楽しんでるの!」


だから,毎日が楽しいよ。

< 4 / 100 >

この作品をシェア

pagetop