紅い月が離れるとき

「そっか,じゃあ
毎日外の世界を教えて
貰おうかな」


「え?? 外の世界??」

「俺はさ,2年前から
入院してるから,
最近を知らないから」


あたしはそのとき,
ただ暁ともっと話せて
会えるのが嬉しくて
OKした。


「いいよ!! 出来るだけ
毎日来るね」


「ありがとう」

そのときの暁の笑顔は
なんだか輝いていた。

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