紅い月が離れるとき

ブブブ…

ケータイのバイブが音を出した。


《着信 お母さん》


「ゴメンね…,もしもし??」


《あんた…,今どこにいるのよッ!!》


「え…,外だけど。
〇〇病院の近く」


親に,毎日お見舞いしてる
ことは言ってなかった。


《三河おばさんが…!!》


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