リョウオモイ

『じゃあさ、せっかくだしカラオケでもいかない？』
ニコニコしながら神崎君が誘ってきた。
神崎君ってこんなフレンドリーなんだ。
驚いたけどなんだか嬉しい。
『全然いーよ！めっちゃ楽しみ！』
若奈が甲高い声で答えた。
私も明日の楽しみができて、胸がそわそわしていた。
そんな約束を交わした後も、若奈と神崎君、三宅君は3人で話を盛り上げていた。
私は入れず、でも目の前に神崎君が居ることが嬉しくてずっとニヤニヤしていた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、LHRが終わった。