リョウオモイ
『結衣もう帰る?』
『私これから委員会なんだ、ごめんね。』
『そっかそっか、じゃあまた明日!』
『うん、また明日〜。』
3人が楽しそうに帰る後ろ姿を眺めながら、自然にため息をこぼす。
これから委員会か…しかも森田君と。
やっていける気がしません。
『おい、ぼーっと立ってないで行くぞ。』
『え、あ、はい。』
驚き、声の方を向くと森田君が立っていた。
スタスタと進む森田君の後ろを小走りで必死についていった。
図書室に着くとまだ時間より15分早いせいか2人きりになってしまった。
どうしよう、とてつもなく気まずい。
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