リョウオモイ
そんな事を思っていたら、森田君が席に座り始めたので私も横に座ってみた。
よし、仲良くなるチャンスと思うしかない。
これは決して試練ではない。
自分に言い聞かせるしかなかった。
『森田君はなんで図書委員に入ったの?』
『お前も森田だろ。俺は俊。お前は?』
人の質問は完全にスルーですか。
わかりました、お答えしましょう。
なぜか強気な気持ちになった。
『結衣って言うけど?』
どやりの混じった私の顔をまじまじと見つめてきた。
『結衣って顔してねーな。』
『そっちこそ俊って顔じゃないね。』
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