最後の恋 〜 eternal love 〜
「でも本当に大きな欠伸だったね。さては週末、例の彼氏とラブラブだった?」

「は…な、何言ってんのよ。そんな訳ないでしょう。今から専務にコーヒー持っていかなきゃだから、陽奈ももう仕事に戻りなよ。」


陽奈にも、やっと一ノ瀬くんとの関係を打ち明けることが出来た。


そして今はもう、ほとんどの人が知るところとなっている私たちの関係。


婚約者の件も解決し、もう一度彼との再スタートをきった今、友人である陽奈には隠しごとはしたくなかったから。


一ノ瀬くんとの関係を終わらせた時、彼女が何も言わなくても、私のことを心配してくれているのには気づいてた。


だから、彼女には少しでも早く伝えたかったのだ。


「はいはい。急に慌ててバレバレなんだから。」


陽奈は私に笑みを含んだ疑いの眼差しを向けながら、席に戻って行った。
< 3 / 38 >

この作品をシェア

pagetop